スーツを購入する際、サイズ選びは非常に重要です。特にオンラインでの購入や、海外のスーツを選ぶ際には、サイズ表記の違いに戸惑うこともあるかもしれません。この記事では、日本国内と海外のスーツサイズ表記の違いについて詳しく解説します。これを読めば、自分に合ったスーツを迷うことなく選ぶことができるようになります。
1. 日本のスーツのサイズ表記
1.1 日本の基本的なサイズ表記
日本では、スーツのサイズ表記は身長と胴囲（ウエスト）によって決まります。サイズは「Y」「A」「AB」「B」「BB」といった体型区分と、身長（号数）で表記されます。
- Y体：やせ型（ウエストが身長に対して細い）
- A体：標準的な体型
- AB体：ややがっちりとした体型
- B体：がっちりした体型（胸囲が大きい）
- BB体：かなり大きめの体型
たとえば、A6というサイズは、A体型（標準体型）で身長165cm前後の方に合うサイズを指します。日本ではこのように細かく体型に応じたサイズ区分がされており、自分の体型に合ったスーツを選びやすくなっています。
1.2 胸囲とウエスト
スーツのジャケットのサイズは、基本的に胸囲を基準に選びます。胸囲の数値は、胴回りと肩幅に基づいて決められますが、ウエストも重要な要素です。日本のスーツメーカーでは、スラックス（ズボン）のウエストもセットで表記されることが多く、体型に合ったジャケットとスラックスを一度に選ぶことができます。
2. 海外のスーツのサイズ表記
2.1 アメリカのスーツサイズ表記
アメリカでは、スーツのサイズ表記はインチで表されます。ジャケットは主に胸囲を基準にサイズが決まります。たとえば、胸囲が40インチ（約101.6cm）の場合、US 40というサイズになります。また、ジャケットの丈も「S（ショート）」「R（レギュラー）」「L（ロング）」で表記され、身長に応じて選びます。
- S（ショート）：身長が170cm以下
- R（レギュラー）：身長が170〜180cm
- L（ロング）：身長が180cm以上
このため、アメリカのスーツサイズは「US 40R」のように、胸囲と丈の組み合わせで表記されます。
2.2 イギリスのスーツサイズ表記
イギリスでは、アメリカと同様にインチで胸囲を基準にサイズが決まりますが、イギリス独自のサイズ感があり、アメリカサイズよりも若干小さめに作られることが多いです。たとえば、胸囲40インチの場合、アメリカでは「US 40」に相当しますが、イギリスでは「UK 40」となるため、少しフィット感が異なる可能性があります。
また、イギリスのスーツも丈が「S」「R」「L」の3種類に分かれており、ジャケットのフィット感と丈を組み合わせて選びます。
2.3 ヨーロッパ（EU）のスーツサイズ表記
ヨーロッパでは、スーツのサイズ表記は**センチメートル（cm）**で表されます。ヨーロッパのスーツサイズは、主に胸囲のサイズで決まります。たとえば、胸囲が96cmの場合は「EU 48」、100cmの場合は「EU 50」といった表記になります。EUサイズは日本やアメリカとは異なる数値体系を持っているため、オンライン購入時にはサイズ換算表の確認が必須です。
2.4 海外のスラックスのサイズ表記
海外では、ジャケットとスラックスが別売りされることが多いため、スラックスのウエストサイズも独立して表記されます。アメリカでは、スラックスのウエストサイズもインチで表され、たとえば30インチや32インチといった形で表記されます。また、スラックスの丈も別途表記され、ウエストと丈を組み合わせて選ぶことになります。
3. 海外サイズを正しく選ぶためのポイント
3.1 サイズ換算表を確認する
海外のスーツを購入する際には、必ずサイズ換算表を確認することが重要です。アメリカ、イギリス、ヨーロッパのサイズ表記はそれぞれ異なるため、日本のサイズと比較して、どのサイズが自分に合うのかを確認しましょう。
3.2 ブランドごとのサイズ感を考慮する
スーツのサイズは、ブランドや仕立てによって若干異なる場合があります。特に海外ブランドの場合、フィット感やカットが日本とは異なることが多いため、レビューや商品説明をよく確認して購入することが大切です。スリムフィットやレギュラーフィットといったスタイルにも注意を払いましょう。
3.3 返品・交換の対応を確認する
オンラインでスーツを購入する際には、返品や交換が可能かどうかを確認しておくと安心です。特に海外からの購入の場合、サイズが合わない可能性もあるため、返品・交換対応がしっかりしているショップを選ぶことが大切です。
4. まとめ
スーツのサイズ表記は、国内外で大きく異なります。日本では「Y」「A」「AB」といった体型区分と身長で表記されますが、アメリカやイギリス、ヨーロッパでは胸囲を基準にサイズが決まります。自分に合ったスーツを選ぶためには、サイズ表記の違いを理解し、適切なサイズ換算表を活用することが重要です。また、ブランドやフィット感にも気を配り、自分にぴったりの一着を見つけましょう。